Koe to Ehon SHONAN
日英絵本ソムリエと深める、絵本とおうち英語時間
絵本で子育て

絵本「女王さまのワードローブ」でエリザベス女王を知る。

日英絵本ソムリエが解説するおすすめ絵本コーナーです。
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海外の文化に興味があっても
英語で情報を収集するには
高い英語力が必要ですよね。

私も、児童書の手前くらいのものについては
英語でも読めるものの、
それ以上になると
読もうとしても、かなり時間がかかる
というのが本音です。

そんなとき、手っ取り早く
海外文化を知ることができ、
イマジネーションを膨らませることができるのが
翻訳絵本!

今日は今年発刊されたばかりの
素敵な1冊をご紹介します。

 女王さまのワードローブ
イギリス国民に愛されつづける女王エリザベスの物語

文 ジュリア・ゴールディング
絵 ケイト・ヒンドレー
訳 前沢 明枝
BL出版
(対象年齢:40ページで字も細かいため幼児さん向けではありません。
内容に関しては小学生以降、絵を楽しむのであれば年中・年長さんでも可能だと思います○)

 

どんな絵本なの?

エリザベス女王の人生をファッションで辿る1冊


2022年2月1日
にBL出版から発売されたばかりの
エリザベス女王のワードローブについての絵本です!

大判絵本で、表紙は金色部分が美しく
とってもオシャレ!!!

今までに公の場で身につけられた
クラウンやティアラ
ドレスや洋服、ブローチだけではなく、
なんと普段着まで細かく描かれています!

そして、ただ身につけているもの羅列するのではなく
その時代がどんな時代だったのか、
そのとき、エリザベス女王がどう過ごしておられたのかも
詳しく書かれています。

まさに、
エリザベス女王(と女王のワードローブ)を通して
イギリスを知る絵本
と言っていいでしょう☆

イギリスの人たちにとって女王がどんな存在なのかがわかる!


25歳でイギリスの女王となり、
95歳になった今も
国民に愛され続けているエリザベス女王。

世界で最も長く王位についている彼女が
どんな幼少期を過ごし、
その後どのようなターニングポイントがあって
女王になったのか。

そして、在位してからはどんな人生を送ってきたのか
国民の目線で描かれています。

(原書はイギリスで出版されている)

「国民目線」で作られているからこそ、
イギリスの人たちにとって、
女王がどんな存在なのか、
読み進めるだけで、
感じ取ることができます。

私の読んだ時の肌感覚としては、
日本人が、皇室について思いを寄せている感じとは
少し違うような気がしますね。

うやうやしさより、
もう少し近しいイメージ:
親しみやすさのようなものが濃く伝わってきます。

この本の訳を手がけた前沢明枝さんも、
発行に寄せて、

以前、イギリスで、
知り合いの老夫婦の家を訪ねた際、
チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚を、
自分達の孫のことのように喜んでいらっしゃった
というエピソードを披露しておられます。

イギリス皇室はきっと、
イギリスの人たちにとって
生活の一部のような存在なのでしょう。

こんなひとにオススメ!

とにかくイギリスが大好きなひと◎

イギリス英語をはじめ、
ロンドンの街並みや空気感、
ファッションはもちろんのこと、
そこにある文化に興味がある方には

心からおすすめの絵本です。

例えば、
「ふたりのかわいいプリンセス」
という最初にあるページでは、

エリザベス女王が幼少期に住んでいた
ロンドンの住まいが断面図となって
描かれているのですが、

この住まいは、25の部屋に、
ダンス用広間や図書室、
エレベーターなどがあったそうで
内装がとっても素敵。
イギリスの高級住宅という雰囲気。

そして、ページ端に描かれているガーデンも、
またまたイギリスっぽい!(バラ園?)

また、「最先端をいく60年代」
のページでは、
なんとビートルズが
女王と握手しているシーンが
大きく描かれています♪

なんだか興奮しちゃいました。

そして、なんと言っても
イギリス王室のトリビア情報みたいなものが
詰まっていて楽しいんですよね♪

みなさん知っていますか?

エリザベス女王が今まで飼った

コーギー犬の数は、

なんと、30匹!

必要な情報じゃないけど、
知ると得した気分になっちゃうトリビアです(笑)

世界に目を向け視野を広げたいひと◎

日本という国は島国で、
今は随分、
海外ルーツの方も住んでいるとはいえ
まだまだ、「同じ肌の色、髪の色、みんな同じ」
という価値観があるかと思います。

ですが、一歩外に目を向けると、
「同じ」方が珍しいのです。

海外に一人旅に出ると
「価値観が変わった」という人が多いように
世界に目を向けることは
視野を広げる第一歩。

今はなかなか、
実際に国外へ行くことは難しいため
この絵本はとても役立つと思います。

例えば、
「コモンウェルスの国ぐに」
のページでは
エリザベス女王が
1953年11月から1954年5月にかけて
訪問したルートが世界地図に描かれています。

(コモンウェルス=元々イギリスの植民地だった国の中で、イギリスと友好関係を保っている国ぐにの総称)

この長期間の旅の移動距離はなんと、
7万キロメートル。

どの国でどんな装いをしたか、
ということとともに、
ニュージーランドでは
マオリ族の手織のマントを
贈られたエピソードも書かれています。

「ニュージーランド」と「マオリ族」で、
ラグビーのハカを思い浮かべた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

こうやって、絵本の中で
エリザベス女王の軌跡を
辿りながら、
自然に、世界に視野を広げていけるのです◎

女性の人生やファッションにパッションを感じるひと

この絵本はいうまでもなく、
「一人の女性」の「ファッション」と「人生」を描いた絵本です。

この記事には、
小さいお子さんのママも読みにきてくださっているかと思いますが
ぜひ「読み聞かせ」にこだわらず、ご自身が読んでみてください

「ふだんの服」というページで
女王は、スカーフでその時々の気持ちを
伝えることがあったと書かれています。

幼少期から過ごしてきたウィンザー城で火災が起きた時、
チャールズ皇太子とダイアナ妃が離婚した時、
息抜きでレンジローバー(車)に乗る時。

子育て中の女性は、
生活は違えども
女王に共感できる部分がたくさんあると思います。

また、ファッションの面では、
どのページも見応えたっぷりです。

私はさほど、
ファッションにパッション(情熱)を
持っていない方ですが、

それでも、
「王室のたからもの」
「カラフルな70年代」のページに
ちりばめられた、アクセサリーや
コートやワンピースには、

「わぁー!素敵!!」
と声をあげ、感動しました。

ここから番外編

ロンドンオリンピックの開会式で流れた女王の映像

この絵本を読んで有意義だったのは、

エリザベス女王のお姿は、
検索したらいくらでも出てくるので、
絵本の中で得た情報を実際に検索して
見られること!

中でも、
「国民にむけて」に書かれていた、

2012年ロンドンオリンピック開会式

で映画「007」シリーズの俳優:ダニエルクレイグと
女王がヘリに乗り込み、

パラシュートでスタジアムに降りてくる
あの圧巻の映像も、絵本の中で紹介

されていて、久しぶりに見たくなり、
思わずググり、そして発見!!!

James Bond and the Queen
(↑ご存知ない方、もう一度見たい方はこちらからご覧ください)

本物の動画や写真と照らし合わせて
絵本を楽しめるって最高です♪

実はORT(オックスフォードリーディングツリー)にも女王が!

我が家にあるORT(Oxford Reading Tree)の中には
イギリスの女王が登場するお話が2冊ありました!
左の「Victorian Adventure」には
ビクトリア女王が
右の「Gran’s New Blue Shoes」には
今回の絵本の主役、エリザベス女王(Ⅱ世)が
登場します。

ORTといえば、
イギリスの母国語教科書のような読み物ですから、
やはり、国民に愛される女王は、
子どもの読み物にも出てくるということですね☆

(ちなみに日本の国語の小学校の教科書に、
皇室の話は出てきませんね。存在のあり方の違いがわかります。)

ということで、今日は、
女王さまのワードローブ
イギリス国民に愛されつづける女王エリザベスの物語

をご紹介しました。

絵本を読まれたら、
ぜひご感想等、シェアしていただけると嬉しいです。

ではまた・・・。

 

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