*親の英語力やご家庭の環境、お子さんのタイプにより、「やりやすい/やりにくい」があることを承知の上で書き進めます。放っておいても話し続ける子・読むことが苦手な子もいますので、当てはまらない場合、スルーしてください。
おうち英語で伸ばしやすいのはリーディング力
親が英語が得意でない場合の
おうち英語の取り組みなら
英語4技能のうち、
一番伸ばしやすいのは、
「リスニング力」というお話は、
過去にもブログで書いていますが、
じゃあその次に伸ばしやすいのは?
と考えた時、
私は「リーディング力」だと考えています。
そして伸ばしやすいだけではなく、
これからグローバル社会を生きていく子ども達にとって
英語を「読んで理解できる」能力はめちゃくちゃ重要
だと考えています。
つまり、バイリテラシーがあることが重要だと考えています。
ではまずは先に、その理由をご説明します。
生活する上で読む力は欠かせない
私たちは生活する上で、家電の説明書や保険の規約、会社の契約手続き等、さまざまな重要書類を読んで理解しています。
これからも日本で生きていくのであれば、日本語で読んで理解する力は必須。
そして・・・もし仮に、海外に留学したり、日本にいながら海外とやりとりしたりするとなると、英語でも、読んで理解する力は必須となります。
AIの翻訳機能は便利ですが、言葉には文化的背景が含まれるので、結局は、自分自身にリーディング力があった方が、的確な理解につながるのは、いうまでもありませんし、誤解も生まれにくいはず。
視野を広げてくれる
いきなり例えば、話ですが
最近10歳の娘が、英語でライティングを学んでいて、
その時目にしたのが、
「Essay Writing Using the EASY Hamburger Method」
というクラスの名前。
これは、文章の構成をハンバーガーに例え、3つのパーツで文章を組み立てるというライティングの手法なのですが、
先述した「言葉には文化的背景が含まれる」って、まさにこういうことかなと思います。
(エッセイの構成をハンバーガーに喩えるなんて、日本人は考えなさそう(笑)サンドイッチならありかもしれないけど。)
他の言語で読み書きが学べることは、自分のいるコミュニティから一歩外の世界の常識や価値観に触れることができるということ。
そしてそれは、視野を広げるということです。
思い込みを正してくれる
「読める」ということは、落ち着いて物事を知ることができたり、考えたりする時間が取れるということです。
私は元々読書家だったわけではありませんが、ここ数年は積読を含め、たくさんの本に触れるようになり、
子育てについても、仕事についても、文章を読んで振り返ることが増えて、自分はこんなに思い込みが激しかったのだと気づきました。
動画もみていますが、やはり考えている間に次の話題に行ってしまうこともあり、動画メディアと紙媒体では、思考する時間の質に大きな差が生まれていると感じています。
だからこそ、読めることは、凝り固まった考えを、正してくれる機会を増やしてくれるのでは無いかなと思います。
日本語と英語、両言語で「読んで理解する力」を育むことがとても重要だと考えています。
「おうち英語頑張っているけど会話力が伸びない」の理由
ではここで、なぜ、直接のコミュニケーションにつながるスピーキング力(会話する力)ではなく、 リーディング力(読んで理解する力)のほうが伸ばしやすいと考えているのか、お話したいと思います。
大前提として、スピーキングの方が伸ばしやすい環境のお子さんもいますので、ここでは、 スピーキング力が思うように伸びない環境にいるお子さんのパパママ向けに書きますので、よろしくお願いします。
では、早速理由を2つ挙げます。
英語で語りかけ、声かけの限界は意外と早いから
今、乳幼児のお子さんに向けて、 一生懸命、英語で語りかけたり、声をかけたりしているパパママもおられると思います。
もちろん、親が英語を話している姿はとても大切で、 養育者が英語を楽しんで話していると、 子どものアウトプットも早くなる傾向があります。
そして、順調に会話ができるようになっていくこともあるのですが・・・
残念ながら、そうでないことも。
なぜなら、早くアウトプットが始まったからといって、その後伸びるかどうかはあまり関係がないから。
その他の取り組みや、本人のやる気にかかっているからです。
簡単な声かけでなんとかなるのは幼児期だけです。
そのため、声かけで伸ばした「簡単な受け答えができる」状態で止まってしまうと、あと伸びして自分で学ぶ子に、会話力さえあっという間に、抜かれてしまうこともあります。
厳しいことを言うようですが、多くのおうち英語家庭を見てきましたし、私自身もそれなりにしっかりと取り組んできたので、はっきり言う資格はあると思って言います。
子どもが自然に会話できるほどの会話力を「英語での声かけ」で伸ばせるのは、ほとんどが英語力が高い親御さんです。
場数が必要なのに、場数を用意しにくいから
そして、場数の問題にも触れておきたいと思います。
おうち英語に取り組む多くの親が憧れとしてイメージしている姿は、英語の会話力が高いキッズ。
私も、娘が幼児の時は、岡山県で観光ボランティアガイドをしている、DWEユーザーの川上拓⼟くんに、ものすごく憧れていました。
彼は11歳の時には、絵本の翻訳にもチャレンジしていて、益々素敵だなぁと。
そして、川上拓土くん他、英語ペラペラキッズを見ていると、一つの共通点が見えてきます。
それは、
「英語を使う機会をたくさん持っていること」
つまり、場数です。
インプットだけではなく、アウトプットの機会もたっぷり持っています。
これが多くのご家庭には、確保できない。
日々、誰かとコミュニケーションを取るために英語を使っていると、スピーキング力は伸びますが、
日本では「いつでも英語で話せる場所」は
お金または勇気がないと確保できません。
そもそも、おうち英語は、おうちで取り組むものです。
場数を踏めないのに、
週1回の英会話教室やオンラインレッスンで、会話力が伸びるわけがないのです。
解決策は、読む力を伸ばすこと
その点、リーディングについては、英語で話す相手がいなくても、伸ばしていけるスキルです。
5歳(目安)を越えたら、オーディオブックアプリ等も利用して、音声を聞きながら取り組むこともできますし、音源を聴いた後、紙の本を音読することもできるようになっていきます。
もちろん、根気は必要ですが、読み聞かせをたっぷりしてもらって本好きになった子は、媒体自体に慣れているので、比較的抵抗感が少ない。
そして読む力がつく→話せるようになる
というわけではないですが、
語彙力がついてくると、圧倒的に話しやすくなります。
即効性を求めない親御さんには、
ぜひリーディング力を伸ばすこと、をおすすめしたいと思います。
読んで理解する力を、Outschoolで伸ばしました。
そして、我が家の娘は2年前(小学2年生)から、
アメリカのオンラインスクール「Outschool」でリーディングクラスを受講し始めました。
Coding(プログラミング)やWriting(ライティング)、Conversation(英会話)等、色々受講しているものの、クラスを変えながらずっと続けているのは、リーディングです。
2年が経過し、着実に読みの流暢性が上がり、理解力もついてきました。
参考までにこれまで受講したリーディングクラスのレビュー記事を貼り付けます。
5歳からの、読みの流暢性を磨くクラスです。理解はあまり聞かれず、読む練習の要素が強いので、会話が苦手な子もいけます。
毎回、スクリプト(脚本/台本)を使ってボキャブラリーを増やし、読みをスムーズにするための楽しいリーディングクラスです。1は6歳、2は7歳から。早口言葉が楽しい。
ちなみに現在、半年以上受講しているのは、こちらのクラスです。
Non-Fiction Elementary Book Club (Ages 7-10) Lexile 600-800 / ESL Students Welcome
ノンフィクションの読み物を読みながら、理解を深めていくクラスで、家ではなかなか読まないジャンルなので興味の幅を広げるきっかけになっています。
これまでのテーマは、ハーシーズ(チョコレートメーカー)・スティーブ・ジョブズ・野生イルカ・スターウォーズ(映画の歴史)・マインクラフト(商品開発秘話)等多岐にわたります。
リーディング力を伸ばしたいなら、今回挙げたもの以外にもいろいろなクラスがあるので、本当におすすめです。
(ただしOutschoolでは日本語は解さないので、ある程度英語が理解できることが前提となります。)
Outschoolを試してみたい方へ
もし、Outschoolを始めたいなら、新規登録時は下記リンクから入ると、レッスンに使える20ドルクーポンが発行されます。
高額なクラスを申し込まない限り、
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また、子どもにぴったりのクラスを探す時、
Outschool Japanブログを有効活用されるもおすすめです!
Outschoolアンバサダーを務めているので、何か聞いてみたいことがあれば、お気軽にご連絡ください。
ではまた。
<日英絵本ソムリエ かわのまさみよりお知らせ>
現在、日本語・英語での読み聞かせ推進活動を、下記のような形で定期的に行なっています。
・日英絵本講座の開講
・日英絵本講師養成講座の開講
・月に一度インスタライブを開催
・週に1回メルマガを配信
・Instagramでの発信
・幼稚園他保育施設での絵本関連セミナー
興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。